学園と寮での生活について綴った日誌
感謝の気持ち



友人のハインツが珍しい紅茶を手に入れたらしい。
そのことをあんまり嬉しそうに話しているから気になって、味見がしたいと言ったらやんわりと断られてしまった。


なんでも、いつもお世話になっている先輩にあげるのだとか。


喜んでくれるといいなーと話すハインツはとても幸せそうで、聞いているこっちまで嬉しくなる。


そういうの、いいなぁ


そう思ってちょっと考えた。
お世話になっている先輩といって真っ先に思い浮かんだのはバルフォア先輩だ。
僕が尋ねると、いつも笑顔で嫌な顔ひとつせずに教えてくれる人。僕の憧れ。



感謝の気持ちをもらって嬉しくない人はいないだろうから、たまには日々の感謝を形にするのもいいかもしれない。


僕もハインツを見習って贈り物でもしてみようかな

16:28 (27ago)アレン comments(0) trackbacks(0)
新しいスコア



新しいスコアを貰った。
それはとても嬉しいことなのだけど…、


「難しいよー!」


一カ所だけどうしてもよくわからないところがある。ミス・リナルディに尋ねたけれど、なんだかしっくりこない。


うーんと伸びをして、音楽室の窓を開ける。
ああ風が気持ちいい。




「休憩かい?アレン」


この声は、
「バルフォア先輩!」


先輩は、たまたま音楽室の前を通ったら僕の姿が見えて声を掛けてくれたという。
それは嬉しいことだ。


そうだ!
バルフォア先輩に聞こう。この間教えてもらったとき、教え方が丁寧でとてもわかりやすかった。


「あの、ここ…」
「ランディ、早く行こう」


僕が言い終わる前に降ってきた冷たい声。

げ、ソーンダイク先輩だ。
僕はこの人が苦手。
迫力があって、睨まれると動けなくなる。
現に今だってそうだ。


じわりと冷や汗をかいて口を閉ざす。


「ん?アレン、どうかした?」

それに気付いたのか、心配してくれているようなバルフォア先輩。

「…っなんでもありませんよ!休憩はもう終わりにして、また練習始めようかなー、と」

「そっか、頑張ってね」


にこりと笑って去っていくバルフォア先輩の背中を目で追いながら、小さく息を吐く。


仕方ない、ミス・リナルディにもう一度尋ねてみよう。楽譜をまとめると音楽室を後にした。

11:17 (27ago)アレン comments(0) trackbacks(0)
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