学園と寮での生活について綴った日誌
Campanula medium


はぁぁぁ。

終わったわ……


年に一度のオープンキャンパス。

その一日のために、随分長い間走り回ったし

資料も山ほど作ったわ。


初めは手伝う気なんて無さように見えたパーヴァリも

気づいたら園内を忙しなく歩き回っているのを見かけたわね。


…そう。

本当に大変だったの。

なのに……アイリーンったら……

優雅に中庭でお茶なんてしているんだもの……!

全く、彼女の自由奔放さには本当に頭が痛くなるわ。

もちろん、監督生としてやるべきことはやってくれているけれど。

無駄に休憩が多いのよ!

まぁ、ああいうマーペースさが、男女問わず、先輩からも後輩からも

慕われている所以なのだろうけれど。



…………はぁぁ。

まあ、とりあえず、結局オープンキャンパスは無事に終わったし、

お客様もとても楽しんでいってくれたわ。

それはよかったの。


…ただ……私は心穏やかという訳にはいかなかったわ……!


だって…だって……

…知らなかった!聞いてなかったわ!

まさか…Mr.ハウエルがいらっしゃるなんて……っ…!


彼には先日、我が家で開かれたパーティーの招待状をお送りしたの。

……ち、父が…彼にも、と…仰るから……!

もしかしたら我が家でお会いできるかもしれない、なんて思ったら

ドレスも髪型も、ちっとも決まらなくなってしまって。

迷いに迷って、結局新しいドレスを新調してお待ちしていたのに……

…彼はいらっしゃらないんですもの…ちょっと残念だったわ。


い、いえ、がっかりしたのは「ちょっと」、よ!

……でも…まさかこのオープンキャンパスでお逢いするなんて…………


忙しくて、ちっともきれいにする時間なんかなかった……

しかも…せっかくお話しできたのに、私、ついきつい言い方をしてしまった…。

違うの。本当は、もっと違うことが言いたかったの。

もっと…お話ししたかったの…………


でも、言えなかった。

彼の顔を見たら……恥ずかしくなってしまって。


はぁぁ。


私もオダマキの花のようになれたら少しは近づけるのかしら。

……なんてて、ね。
15:00 (5ago)アンネッテ・ケルトゥリ・カネルヴァ - -
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