学園と寮での生活について綴った日誌
Real Love


フフ・・・



・・恋愛・・・って、

形式的で、浅はかで。

ずっと面倒なものだと思っていたけれど・・・

人のそれを見ている分には、案外楽しいものなのね。



マリカは、考えていることがすぐに顔に出る。

本人に自覚がない想いですら、
くっきりと顔に表れてしまうのだから困ったものね。

・・・そんな彼女が、わたくしには眩しかった。



「自分もあんな風になりたい」
と思った訳ではないけれど、
あのとき少しだけ羨ましく感じたのよ。



本人が否定したとおり
たとえそれが恋でなかたとしても、
あんな風に感情を曝け出してぶつかれる相手が居たら・・・

それは素敵なことではないかしら。



・・・感情をぶつけるといえば――・・・

いつもわたくしを追い回している
トマもそれには違いがないけれど、
私は彼を羨ましいと思ったことは一度もない。

この差はなんなのかしら??

まだ、わたくしたち三人の関係を
“ゲーム”として割り切っている
マーカスの方が利口だと思うし、馬も合う気がする。



――・・・ねえ、トマ。



あなたが夢中になっているのは、

本当にわたくし?

・・わたくしの何を見ているの??

マリカのように、わたくしの身分がどうであっても、

連絡もとれず、姿が見えなくなっても、

どんな姿になっていようとも、

わたくしを想い続けてくれるかしら・・・?



・・・フフフ・・・



別にいいのよ。
ただ、ちょっとマリカの気に当てられただけ。


―でも、いつか・・・

・・・いつか、
私にも母が出会った父のような人に巡り逢えたら―





・・・なんてね。



フフフ・・・・・・。
 

 
12:00 (5ago)マルグリート・ジョスリーヌ・ヴェルニエ - -
Identity


嫉妬じゃ、ない。

激しい感情でも、ない。

ましてやこれは、見栄でもない。



・・・ただ相容れないだけ。

シンプルに。

ただそれだけ。



わかっているの。

彼女は多くの人に慕われているし、
わたくし一人の不在が
彼女を不幸せにすることはない。


むしろ、
愛想笑いをすることもないわたくしが
彼女のそばに居続けようとするのなら、
周囲の人間が不愉快になるでしょう?


マイケルやルイーザがそれをどう思うかはともかく、
彼―・・・ロミオならきっとわたくしの真意を汲み取ってくれたと思う。



・・・正直、ハウエル家の空気は少し苦手。


明るく、
華やかで、
自由で、
穏やかで、
どこにも毒気がない。


むしろ、“あの”母が
ルドロウ・キャッスルで育ったというのはなんだか意外だわ。


オ・クレール・ドゥ・ラ・リュヌでの“ヴェルニエ夫人”
としての母の姿しか見ていないせいもあるかもしれないけれど、
やはりチャールズ叔父様やマーガレット叔母様、
ロバート叔父様達とはどこか違う空気を持っている。


・・・でも、それはわたくしも同じね・・・


ロミオに言われたのは心外だったけれど、
そういう点でなら少しは理解できる。
私もやはりルイーザやミシェル、
マイケル達とは違う空気の中に生きているもの。


母と私では、そこが似ているかもしれない。
自分の中にないものを、彼女らの中に見てしまう。



・・・でも、だからと言ってどうということはない。


ロミオに言ったとおり、
わたくしはわたくしであることに十分満足しているもの。

他人を羨ましいと思ったり、
必要以上に否定するようなことは絶対にない。



わたくしはきっと、これからもそうやって生きていく。


誰と比べることもなく、

自分に誇りをもって―・・・



・・・フフ、そうねロミオ。

久しぶりにあなたと話せて、楽しかったかもしれない。
こんなに自分について考えたのは久しぶり・・・



今度彼に会ったら、
たまにはわたくしから声をかけてみようかしら。
15:00 (5ago)マルグリート・ジョスリーヌ・ヴェルニエ - -
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