学園と寮での生活について綴った日誌
dépression


手元に開いていた、小さな小説を閉じると
自然とため息が出る。
誰もいない静かな自室では、
小さなため息もなんだか冷たい風が吹いたように響いて聞こえて
余計に気持ちを沈ませた。

本をテーブルに置いて、窓辺に向かう。
窓から外を見下ろせば、
後輩の女子生徒が数人、おしゃべりをしながら楽しそうに歩いていくのが見える。
みんな楽しそう……

もう一度、本を手に取ってみるけれど
どうにも今日は小説には集中できないみたい。

いよいよ明後日は、ランチェスターで行われるティーパーティー。
みんな、エディントンの真似事なんかして……って口では言うけれど、
本当は第五寮・プレザンスではなくて、
私たち第六寮・キルガーロンに招待状が来たことが嬉しそう。

うん、そうね。
女の子だったらみんな、憧れるわよね。
普段はお話する機会の少ない殿方と、お茶を楽しみながら優雅におしゃべり…
…なんて、とても素敵だもの。


でも……
本当は、あまり乗り気じゃない。
クレムラート先輩に、
 「きっと楽しいわ。せっかくの機会ですもの、クラリッサも一緒に行きましょう。
  恥ずかしがらなくていいのよ」
なんて誘われて、断ることもできなくて……

本当は、大勢の人が居るところに行くのは、得意じゃない。

まして、見知らぬ方とおしゃべりなんて……

上手にお話できるかしら。
上手に、笑えるかしら……


もう一度
小さなため息が漏れる。

いけない。
そろそろ同室の彼女が戻ってくる頃。
ため息なんてついていたら、おかしな顔をされてしまうわ。
だから、今だけ……ね

 
15:00 (14ago)クラリッサ・ハイデ・ロルフェス - -
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