学園と寮での生活について綴った日誌
Identity


嫉妬じゃ、ない。

激しい感情でも、ない。

ましてやこれは、見栄でもない。



・・・ただ相容れないだけ。

シンプルに。

ただそれだけ。



わかっているの。

彼女は多くの人に慕われているし、
わたくし一人の不在が
彼女を不幸せにすることはない。


むしろ、
愛想笑いをすることもないわたくしが
彼女のそばに居続けようとするのなら、
周囲の人間が不愉快になるでしょう?


マイケルやルイーザがそれをどう思うかはともかく、
彼―・・・ロミオならきっとわたくしの真意を汲み取ってくれたと思う。



・・・正直、ハウエル家の空気は少し苦手。


明るく、
華やかで、
自由で、
穏やかで、
どこにも毒気がない。


むしろ、“あの”母が
ルドロウ・キャッスルで育ったというのはなんだか意外だわ。


オ・クレール・ドゥ・ラ・リュヌでの“ヴェルニエ夫人”
としての母の姿しか見ていないせいもあるかもしれないけれど、
やはりチャールズ叔父様やマーガレット叔母様、
ロバート叔父様達とはどこか違う空気を持っている。


・・・でも、それはわたくしも同じね・・・


ロミオに言われたのは心外だったけれど、
そういう点でなら少しは理解できる。
私もやはりルイーザやミシェル、
マイケル達とは違う空気の中に生きているもの。


母と私では、そこが似ているかもしれない。
自分の中にないものを、彼女らの中に見てしまう。



・・・でも、だからと言ってどうということはない。


ロミオに言ったとおり、
わたくしはわたくしであることに十分満足しているもの。

他人を羨ましいと思ったり、
必要以上に否定するようなことは絶対にない。



わたくしはきっと、これからもそうやって生きていく。


誰と比べることもなく、

自分に誇りをもって―・・・



・・・フフ、そうねロミオ。

久しぶりにあなたと話せて、楽しかったかもしれない。
こんなに自分について考えたのは久しぶり・・・



今度彼に会ったら、
たまにはわたくしから声をかけてみようかしら。
15:00 (5ago)マルグリート・ジョスリーヌ・ヴェルニエ - -
CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>
PROFILE
NEW ENTRY
CATEGORY
MOBILE
qrcode
ARCHIVE
LINKS