学園と寮での生活について綴った日誌
ill-matched


『お互い、次男に生まれた事に感謝をしなくてはな』


そう言って微笑む先輩の顔を思い出す。


爵位のある家に生まれたものの、家督を継ぐのは長男の役割。

次男である自分は比較的自由に選択をしてきたと思う。


そうやって育ったからなのか、はたまた生まれながらの性分なのか、

華やかな場所は、少し苦手だ…。


自分でもよく解らないけれど…

なんと言うか……


…そう、

自分の居場所ではないような…居心地の悪さ……。



今回、ランチェスターでティーパーティーを開催すると聞いた時、

あまり気乗りしなかった。


ジェリーノの様に、交友関係を広げられる事を素直に喜べなかった。


だから、プレオベール先輩に受付を換わって欲しいと頼まれた時、

心の隅で安堵した。


実際に参加してみたティーパーティーは、想像していた通り、

賑やかで、煌びやかで、

自分の居るべき場所とは少し違うような気がしていたから…。



ティーパーティー開催の発案はウィンストン先輩だと聞いたけれど、

肝心のウィンストン先輩は、

パーティーを楽しみたくて開催を提案したようにはあまり見えなかった。

もっと何処か、別の場所に目的があるように感じられたけれど…


その真意は、自分にも解らない。


…いや、知る必要もないのだろう。

学生時代の思い出の1ページを彩る行事が一つ増えた――。

それだけで充分なのだから。



そういえば、ウィンストン先輩と話していた時に転んでしまった彼女。

名前を聞くのを忘れてしまったけれど…

怪我はなかっただろうか。

とても大きな音を立てて転んでいたけれど、痣は出来ていないだろうか。

ティーパーティーに参加していたようだから、

きっとキルガーロンの寮生なんだろう。


あとでデルフィナに聞いてみよう――。

 
17:00 (14ago)オスヴァルト・ハーゲン・ダブロフスキー - -
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