学園と寮での生活について綴った日誌
夢であるように


喝采が・・・聞こえる



勝利の喝采が



人々は勝利に酔いしれている



杯を交わし、咆哮をあげ、天高く拳を突き上げる



ああ、その群衆に打ち寄せられ・・・ボクは人海に溺れていく



それでもその渦の中心に向かって・・・



熱狂の核に向かってボクは叫び続けるんだ・・・



『ゴルボボ・チャバサッサ!!!!』



チャバサッサ!!
チャバサッ・・
チャバサ・・
チャバ・・



―あれ?



頭を振って辺りを見回す。
そこは見慣れた学園庭内。



だけどいつもと違うのは、なぜかボクは大の字に倒れていて
全身に鈍い痛みが走っている。



これはもしかして・・・名誉の負傷というやつだろうか?



そうとしか考えられない。
だって今しがたまでボクは、伝説の人食い部族ベヘロッホ・・・
その愛憎渦巻く内紛に勝利を収め、新酋長の誕生を祝福していたはずなのだから。



「・・・夢を・・・見ていたのかな・・・」



頬を優しく風が撫でる。



その度に走る全身の痛みはあまりにもリアルだ。
だけどこの痛みがどれだけ戦の記憶を呼び起こしても・・・
ボクの目の前に・・・もうゴルボボはいない。



ゴールドよりも
ルビーよりも
ボツワナアゲートよりも
ボルトウッド石よりも



誰よりもチャバサッサしていた彼女はもういないんだ・・・



痛みと、倦怠感を抱えて立ち上がる。
数瞬の間、熱と、狂騒が立ち込めるあのジャングルへの追憶にふけり───
ボクはポケットに手を突っ込み、背を向けて歩き出した。



「グッバイ・・・ゴルボボ」



いい夢が見れたよ。
ならばボクはこの夢を脚本にしよう。
ボクの夢は夢じゃなかったんだって、ボクのペンが証明しよう。



まずはボクの書く本が大好きな可愛い妹たちへ送ろう。
父上は・・・とても厳格な方だからこういうのはお嫌いかな。
そうして・・・いつか世界中の人に・・・子に、孫に、何百年も先・・・
未来に住む子供たちにも読んでもらえるように・・・



そうすれば、いつでもキミに会えるから。



だから少しのお別れだ。
またいつかのキミに会うときは
ベヘロッホはどんな風になっているのかな。



キミにも子供がいるのかな。
おばあちゃんになって、シワシワになっているのかな。
古いしきたりはすっかりなくな



『●×△■@!%¥¥?#$$!!!!』



な、なんだこの叫び声は!?
学園中・・・いや、もしかしたら実家のノースブルック家にも
届きそうなこの咆哮は一体何事・・・
これは・・・キルガーロンの方角か!?



・・・・!!



あれは・・・
第六寮に向かって全力疾走していったあの姿は・・・!



ねぇねぇ君!
今向こう側で走ってた・・・そう、馬車より速く走って行ったあの子!
何て名前だか知ってる?



え?第六寮のミス・インファンテ?
あ〜はいはいゴルボボインファンテね!
なんだなんだいるじゃないゴルボボ。
え?デルフィナ・ロシオ・インファンテ?
いやだからミス・チャバサッサだろう?



了解了解!
それじゃあちょっとキルガーロ・・・いや、ジャングルに行ってくるよ。
え?キルガーロンは女子寮だから入るのはマズイって?
だいじょぶだいじょぶ!



古いしきたりは打破するものだからね!
17:00 (14ago)ラファエル・エドモンド・ノースブルック - -
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