学園と寮での生活について綴った日誌
Black sheep



――――・・・Baa, baa,
black sheep,
Have you any wool?
Yes sir, yes sir,
Three bags full.
One for my master,
One for my dame,
And one for the littleboy
who lives in the lane・・・――――


学園の裏にある湖の先には、広く深い森の様な林が続いている。


一歩。
また一歩・・・追い詰める。
息を切らし、走る連中。

時々振り返る顔が、酷く憎悪に満ちていくのが手に取るようにわかった。

だからといって。
何をするわけではないが、逃しもしない。


それにしても・・・
こうして一人に対して、
追い込まれて逃げて行く群れの姿はなんとも滑稽だ。

しかし、そんな光景も次第に見飽きてきた。

手入れが行き届いるためか、林の中は地面は葉で覆われているものの。
衣服に土や草のかすれたような汚れはしない。

ただ・・・蒸し暑さだけが常に感じる。


終わったらすぐ寮に戻ろう・・・
なんて事を考えてる最中でも、雑音はなおも続く。


―あいつが悪い―

――あいつさえ何もしなければこんな事にはならなかったのに――


相手が自分に対して何を思ってようが、そんな事はどうでもいい。

元々、今に始まった事じゃないし、その原因が自らなのも確かだ。
(因みにそのことに対して、
直そうとも悲観的になったことなど一度たりとも無い。)


連中から発する叫びともいえる声が木霊となり、
葉の上を踏み走る音が林の中を響かせる。


時に・・・自分みたいなのが、
白い羊の中にいる黒い羊なんだろうとふっと思った。

幼い頃、母がよく歌っていた歌を思い出す・・・
僕の性格上、泣く事はしないけれど。

まぁ、でも・・・
こっちも嫌われ者らしく、最後まで『抵抗』させてもらう。


なんたって黒い羊は、一匹しか存在しないのだから。


連中の一人が足を滑らせ、地面に転がり落ちる。



『――――・・・もしかしたら黒い羊は色ではなく。
種、そのものが異なっていたとしたら・・・?――――』



「フン、馬鹿バカしい・・・君もそう思うだろ?」
恐怖で怯えた顔を見た瞬間、
僕の中にある何かが満たされた気がした。

18:37 (30-27ago)グレン comments(0) trackbacks(0)
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